子供の頃、家の近くに雑木林があった。
東京なのだが、まあ、時代的なこともあり
ところどころ空き地や木々などもあり、結構のどかな住宅街だった。

春夏になるとよく出現していたのが
軽くとぐろを巻く面々である。
草むらで日向ぼっこしていたり
玄関の扉にしゅるしゅる這い上がっていたり。

祖母は平気で蛇の間近を通りながら
「あれはアオダイショウ。機嫌が良さそうだね。」
とか言ってニコニコしてた。

昔は住宅地に蛇が出没しても
今みたいには騒がなかったものだ。
昨今のニシキヘビ騒動を見て
なんとなく思い出した。