東田 笙甫先生の日記

2019-01-07

かつては薬だった食材

元々は医療用麻薬だった「コーラ」
特許まで取得していた「ケチャップ」
特別な人しか飲む事が出来なかった「チョコレート」

ジャンクフードにはコーラのイメージの方も多いかもしれませんが実はコーラを1番初め売り出したのは薬剤師さんでした。
南北戦争の時代、兵士の痛みを和らげる為に用いられたモルヒネにより多くの中毒者が出てしまいました。当時モルヒネ中毒にはコカインが効果的と言われていた為、炭酸水を使ったコカインシロップとして発売されたのがコーラの始まりです。

コカイン自体の中毒性が問題視されてからはカフェインで代用され現在の商品となっていますがコーラも消化酵素ペプシンが含まれていると言う理由で当初は薬品として売り出され「ペプシコーラ」に至っては胃腸薬を作っている時に偶然生まれたと言う経緯を持っています。今日でもコーラは消化器疾患の治療に効果があるとされ一部の国では医師も勧めていると言うから驚きです。

またイタリアでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言うことわざがあるほど
トマトは体に良い食品とされています。その健康に効く成分を抽出したケチャップは1830年アメリカでトマトエキスの薬品として特許が取られていました。

有効成分の宝庫と言われるチョコレートは原料であるカカオ豆はおよそ4000年前の紀元前から食用として用いられていました。

アステカ帝国ではカカオ豆をすり潰して、お湯に溶きスパイスで風味づけされた「チョコレートドリンク」が医薬品として珍重され上流階級者のみ飲む事が許されていました。アステカ帝国がスペイン人に征服された事をきっかけにヨーロッパをはじめとする全世界に広まりました。
チョコレートと言うと抗酸化作用があるポリフェノールのイメージを持たれるかもしれませんが、他にも成長ホルモンの分泌を助けるアルギニン、精神を落ち着かせ咳止め効果も期待出来るデオプロミン、記憶力の向上を助けると言われるエピカテキンなど様々な有効成分が発見されています。「医食同源」と言われるほどに食事と健康は密接な関係に有ります。

偏食で偏った食生活の果てに苦い薬を飲まない様に美味しい薬で健やかな食生活を送って下さい。

※デオプロミン
カカオなどに含まれチャノキやコーラと言った物にも含まれる為チョコレート以外にも、お茶にも含まれています。

※エピカテキン
緑茶、リンゴ、サクランボ、ブドウ、梨、苺、杏子、そら豆、ラズベリー、ブラックベリー

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