かおり先生の日記

2020-12-04

抜毛症

10歳くらいの時、抜毛症を患ったことがある。
これはどんなものかと言うと、自分で自分の毛を引き抜いてしまう病気だ。

私の場合は、特に心に傷があった訳ではない。
単に毛髪を引き抜く感覚がクセになり発症したものと思われる。

何故なら、友達に
「かおりちゃん、頭にハゲがあるよ!」と宣言された瞬間、
『あ、ヤバい・・・』と思って危険な衝動を押し止めることが出来たからだ。

髪の毛を頭皮からブチブチと引き抜く快感は捨てがたかったが、
まだ10歳なのに、一生脳天に10円ハゲを抱えて生きるのは精神的ダメージが大きすぎると思った。

幸い、それ以降、ハゲが出来るほど抜き続ける事態になるまでの再発はしなかった。
しかし正直なところ、現在でも、気が付くと意味もなく髪の毛を抜いている自分がいる。
ほんの5、6本ではあるのだが、、、。

何十年も経っているのに、一度ついた習慣を完全に閉じ込めてしまうのはなかなか難しいものだと痛感する。
習慣を完全に断つことが出来ないのは、結局、どこかが病んでいるのかもしれないな。

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