2011-05-20
御射山宇彦氏の「日本国大予言」
御射山宇彦氏といえば、「0学占術」の開祖です。
御射山宇彦氏の著書、「日本国大予言」を改めて読んでみました。
この本は、平成元年に出版されたもので、それから二十二年がたちました。
すべてがもれなく当たっているわけではありませんが、大きな傾向はズバリ的中していました。
1 アメリカにおいて、黒人大統領が誕生する。
2 成熟成長しきった日本は衰退し、中国が台頭し、アメリカの危機感をあおる。
3 日本国民は働き者から怠け者にかわる、などなど。
とても難しげな易の理論などでその裏付けも書いています。
ほかにもたくさん現代をあらわしているので、驚きました。
私がここ数年、感じていることは、あらゆる業界、政界、企業、エンターティメント、芸術、芸能、文学など、あらゆる面で、日本の勢いが穏やかになってきたということです。
企業でいえばソニーやパナソニックの創業者のような方々。
漫画でいえば手塚治虫や石森正太郎のような方々。
芸能でいえば美空ひばりや石原裕次郎のような方々。
文芸でいえば芥川龍之介や夏目漱石のような方々。
政界でいえば西郷隆盛や大久保のような方々。
今後、歴史として語られるような、大きな存在が新しく現れていないように思います。
日本には才能あふれる人たちもたくさんいますが、世に出ている人たちは数少なく、才能があっても大きな山に遮られ、押しつぶされて力を発揮できていないように思います。
世論は潜在意識のなかでは、英雄を求めていない。
自分たちと等身大のような人を好む、期待する傾向があるように思います。
個性的で破壊力をもった人がでるとみんなで押しつぶす。さまざまな業界でいわれている「人材の枯渇」。急成長すると人材が育つのがまにあわないのでしょう。しかし、人材がいないわけではなく、安全策、リスクを冒したくない側とすれば、非凡で扱いにくい者よりも従順で平凡な人材を求めるようになります。
0学でいわれているように、すべては生まれ、成長し、開花して枯れてゆく。
そしてまた四季のようにくりかえしていく。
人生も世界も四季をくりかえしていく。
今の日本の状況をみて情けないと嘆く人たちもいますが、内心、私もじくじたる思いがあることは否定しませんが、今の自分と世界を受け入れたいと思います。肯定したいと思います。
私もふりかえれば、四季のような日々をくりかえして今に至ります。
日本にも、新たなる開花をめざす子供達がつぎつぎに誕生していると信じています。
今、そして近未来の日本、今、そして近未来の私や人たちの明日が厳しいものであっても、冬きたりなば春遠からじ。
厳しい冬のあとに到来するのは、暖かい春の木漏れ日です。