2012-10-19
「悩み事なんて抱えた事が無い」
「ストレスとか、感じたことないんだよね」
という言葉が、実は私はあんまり好きじゃなかったりする。
はっきり言っちゃえば、大嫌い。
それは、まぁ変わっているのかもしれないけど。
真面目に生きていて、真面目に人と関わって、真面目に対応をしていたら、
適度に悩むのは普通だろ。
そう思っていた。
本気で「悩まない」人は、自分勝手に生きているんだと思った。
フロイトだって、自分の欲求である「エス」があって、それを社会的に対応させようと抑圧したりもする「自我(エゴ)」があって、
更に倫理道徳みたいな「超自我(スーパーエゴ)」があるって言ってる(確か)。
この時点で「人は悩む」「仕様」なんです。
自分の純粋なる内なる欲求がある。
それを周りに対応させるような頭が働く。
周りに対する気遣い。
社会的な倫理道徳に違反しない行為。
そういった気遣いを出来ない人たちは、自分の我侭放題なんだから、ノーストレス。
悩みも無いと思う。
だから、私にとって
「悩み事は抱えたことがない」
「ストレスを感じたことが無い」
と、のたまう人は、
他人に迷惑をかけても謝罪の念を持たない、傍若無人で我侭で自分勝手な人間なので、出来る限り関わらないようにしたい。
というのが、かつては大変に強くあったものだ。
ちなみに。
今では大変に緩和されてはきたものの、基本スタンスそう思う事にそれほどの変わりはない。
悩むことは悪いことではない。
堂々巡りして、抜け出そうとしないことが悪いだけだ。
ストレスを溜めることが悪いことでもない。
ストレスが蓄積されすぎてしまうのは、悪いことだ。
適度に悩み、あれやこれや模索して解消し。
適度にストレスを溜め、発散し。
だからこそ、人は「生々しく生きている」
占いで考えてみれば、陰と陽の繰り返しである。
繰り返し、バランスを取ることで、それは実に素晴しい完成した存在となる。
例えば。
楽しいことを「陽」と位置づけるなら。
陽は拡散する力。
拡散しすぎて、「破綻する」
ストレスを溜めることが「陰」と位置づけるなら。
陰は収縮する力。
収縮しすぎて、「消える」
楽しいことと、ストレス。
コイツが、トータルで見てバランスよく整うことが、何より「充実した生きている証拠」なのだと
占い師の私は思うのです。