東田 笙甫先生の日記

2017-02-05

節分

2月3日に行われる節分の豆まきは「鬼は外、福は内」と声を出しながら豆まき鬼門から鬼が家の中に入り込むのを防ぐ為の行事です。
昔、権力者や王候貴族達は王宮や宮殿を建てたり都を造営する時には必ずこの方位に鬼門除けになる神社仏閣を建立しました。
鬼門除けの最も古い例は桓武天皇が平安京を造られた時、鬼門にあたる北東の方位に比叡山延暦寺を建立させた事だと言われています。
京都御所には鬼門除けの意味を込めて北東の方位に欠け込みがあります。
江戸幕府は現在の皇居に江戸城を建てましたが江戸城から見て鬼門にあたる北東方向には寛永寺(上野)そして裏鬼門にあたる南西の方位には増上寺(芝)を建立しています。
徳川家康が最初に城を築いた静岡県(駿府)にも鬼門除けの役目を持った神社仏閣が造られています静岡市の地図を見ると駿府城から見て北東の方向に蓮永寺があります。

鬼門は「漢流相法」(かんりゅうそうほう)古い文献に記されています。
「丑寅の不備を持って大地の神を味方にする事あたわず未申の不備を持って天我に味方する事なし丑寅、未申の欠落は五体六根(ごたいろくこん)五臓六腑(ごぞうろっぷ)の欠落に等しきものなり。辰巳の方に欠落あれば神に逆らう形となり戌亥の不備は霊魂の不備を知らしめるものなり五運六気(ごうんろっき)五天神六神獣(ごてんじんろくしんじゅう)の力を受ける事あたわず。」

※丑寅の方角に不備があると大地の神を味方にする事は出来ません未申の方角に不備があると天は私の味方をしてくれません丑寅、未申の欠落は体の一部分が欠けているのと同じです辰巳の方角に欠落あると神に逆らう事になり戌亥の方角に不備があると死者の霊魂がまだ成仏していない事を意味しています。

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