2017-05-05
「こどもの日」として祝われる5月5日は、元々五節句の端午の節句にあたり、端午の端は「はじめ」と言う意味で、端午(たんご)は5月最初の午(うま)の日の事でした。それが午(ご)と言う文字の音が五に通じる事などから5日となり、奈良時代以降5月5日が端午の節句として定着していきました。
端午の節句は菖蒲の節句とも言われており、強い香りが出る菖蒲やヨモギを吊る
事で厄払いをしていました。中国の文化が日本に伝わって、今では菖蒲をお湯の中に入れた菖蒲湯で厄払いをして無病息災を願う事に発展したと言われています。
中国王朝の正史二十四史(にじゅうしし)の一つである後漢書による故事で、黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を多くの魚が登ろうと試みたが、鯉のみが登り切り滝になることが出来た事に因んで、鯉の滝登りが立身出世の象徴となり、滝になったという中国の故事、登竜門に由来しています。
五色の吹き流しは魔除けの意味があり、矢車は、魔が来ても、それを射抜くためのものです。
粽(ちまき)を食べるのは、古代中国の人の間で、忠誠心に厚く、象徴と言われていた事から、我が子に忠義の人であってほしいと願い、これを食べたとされます。柏餅を端午の節句に食べるのは、柏の葉は冬になっても落葉せず、新芽が吹くと落葉するので、子供が生まれるまでは親は死なない、即ち、後継ぎが途絶えない、子孫繁栄に結びついた、縁起の良い食べ物となりました。