青龍子先生の日記

2017-06-12

非常食なんてマズいじゃん。 食べてられないよ

青龍子です。

毎日のニュースを
ネットで観ていて

おもいつきました。

世界のニュースだけではなく、

日本で起きている事も
ネット上で拝読しております。



私の想像です、フィクションです。

↓↓↓↓

人類が好き勝手やったため、

とうとう地球に住めなくなる日が
近づいてきた。

人類は、世界中の科学者を集め、

科学の粋を集めて宇宙船をつくりだした。

その製作現場で、
科学者たちはつぶやく…

「皮肉だなぁ…

こんなことに
俺たちが今まで研究してきた
成果をつかうことになるとはなぁ」

「世の中を良くするために
科学技術があると信じてきたのになぁ」



宇宙船が完成し、

宇宙船に乗って、
次の星を目指して旅立つことになった。

“ノアの方舟”と同様、
スペースには限りがある。


なにを積むか…
議論になる。


乗船できる人の選定基準をどうするか…
積みこむ“食料”を何にするか…

有識者と言われる、
思想家、哲学者、評論家などなど、

知識層たちが
議論を戦わせると!


ある知識者は言う。

「大震災のために備蓄していた、
非常食があるはずだ!」

とても不味いが、
その分、栄養価が高く腐らない。


次の惑星までの道のりを考えると、

「非常食が一番だ」

という主張だ。


知識層が集まる、

有識者会議では、
完全に意見が一致した。



しかし…
思わぬ方向へ展開することになる。


「わたしはスィーツがないといや!」

と、

10歳の女の子が
フェイスブックで発信する。

この書き込みに、
多くの“イイね”が集まり、

世界中の若年層を巻き込んで
国境や民族、肌の色を超えて、

大きな影響力をもつことになった。


実は、選挙権が高校生から
小学生になっていた。

彼ら、彼女たちの意見も、
そのまま得票へつながる。

政党政治家たちも、
反応した。


「マクドも!!」
「コンビニもないと困る!!」
「スマホは!!」
「LINEできるの!!」
「プレステは!!」


冷静に考えれば、
だれでもわかることだけれども…

栄養価、移動距離、時間を考えたら…
何が一番のチョイスか。


今や最大勢力となった
支持層が声を上げる。



「非常食なんてマズいじゃん。
食べてられないよ!」




やがて…選挙になり、
若年層を支持母体にした

政党が勝利した。


若者の声を
政策へ取り込んだ。



そして、、、

選挙での勝利をうけて、

知識層たちが集まる、
有識者会議の提言はくつがえる。


若者たちの間では、

「毎日スィーツ食べ放題だね。
移住楽しみだね。」


「宇宙船の中では学校あるのかなぁ…

宿題は…
テストは…

やっぱり
毎日通わないと
いけないのかなぁ

きっと!
ずっと遊んでいられるよね。

だって!選挙に勝ったんだから」



「アメリカの前の大統領!
偉そうで気に食わなかったよね」


「オレも!
理由なんてないけど、なんか嫌い!」

「好きなことしたいよね!
寒いのも暑いのも嫌だよね。
だからエアコンつけっぱ!でいいよね」

「大企業も自分たちのために
原発つくったりするんだから、

このくらいいいよね!」



「だいじょうぶだよ!

環境問題で住めなくなっても
すぐ次の星が見つかるから。

選挙の時に、大統領が言ってたよ!」


「一番乗りして
土地をゲットしようよ、

そうすれば不労所得で
働かなくていいから!」




アメリカ前大統領、ロシアの前大統領、
イギリスの前首相、フランスの前大統領は、
集まり、

宇宙船からどす黒くなった、
地球の海の色を、

宇宙船の窓から眺めていた。

もちろん、
このクラスの人たちは、

宇宙船でもファーストクラス。


しかし…
全員とも、後悔していた。

選挙の敗因について考えていた。


「スィーツが毎日食べられる」
という政策を、

マニュフェストへ入れるべきだった。



もちろんであるが、

実際に宇宙船へ積み込まれたのは、
長持ちもするし、栄養も十分な非常食である。


決めたことは守らない。

権力を手にした政治家たちは
へっちゃらである。


都合の良いように解釈して、
大衆という支持者を煙に巻く…


屁理屈で前言撤回し、
非常食を積み込んで旅にでた。



人間というものは、

西暦100万年を超えた今でも、
変わらない。


あてにならない。


ちゃんちゃん。

Fin

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