結夢先生の日記

2024-12-21

過ぎたるは猶及ばざるが如し

お久しぶりです。

交通系ICカードのモバイル化を各社推進していますが、これ正直「どうなの?」って思うんです。

だって「少なからぬ」人が自動改札機でモバイルICカードで決済しようとして引っ掛かり改札を詰まらせて居るんですから。

「ピンポーン 下がって、もう一度タッチしてください」

ずっと聞こえてますよ。

つまり皆使いこなせていない。

これ程多くの人が使いこなせていないとなると、それはもう「オーバーテクノロジー」と言わざるを得ません。

実際モバイルICカードを使おうとするとかなりハードルが高いことが分かります。
まずプリセットされているウォレットアプリ(おサイフケータイ等)がその機種と相性が悪いケースがあります。
(私はこれに該当し、初手で躓きました)

ウォレットアプリ、使用する鉄道のモバイルICアプリ共に問題なく設定できたとしても、ウォレットアプリの設定を誤ると改札機にタッチした瞬間「認証」を要求されて詰むケースがあります。
(これについては詳細を割愛しますが、交通系ICカードは電子決済の中でも「特例」に扱われており通常使用時に於いては認証を要求されません。ウォレットアプリの設定を誤ると誤作動して認証を要求されるのです)

この辺をクリア出来て、いざ日常使用を始めても、日本人特有の「せっかち」発動でタッチ不良をカマしたり、改札機通過前にスマホを起動させておらずタッチ時に画面ロック掛かってて……

まあ挙げたらキリがありません。

私はそもそもキャッシュレス決済の完成形はプリペイドカード式だと考えています。
電源不要でコンパクト、確実に動作しますし機器やネットワークから切り離された媒体なので安全性も高いのです。カード自体のコストも比較的低いですし、プリペイド式ならチャージが必要なので支出を意識付け出来て経済的です。

つまり、私は「キャッシュレス決済はプリペイドカード式以上のテクノロジーは不要」と考えています。
世の中見回してみますと、「利便性を追及し過ぎてオーバーテクノロジーになっている」モノが多いように思います。
そもそもスマートフォンが良い例で、使いこなせているかどうか怪しいデバイスにあらゆる機能を集約させる流れは危険なのではないかと感じます。

ここまで長々とテクノロジーの話をしましたが、ここからはこれを踏まえた上で運命学の話に移りましょう。

私が主に扱う東洋の占術に於いては

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」

との考えを重視しています。

ですので、「頂点より次点を佳しとする」「完成形より未完成形を佳しとする」「満足より不足を佳しとする」等の思想があります。

転じて、西洋の占術は積極性に重きを置いていて、「迷ったらやれ」「ポジティブに思考せよ」「遠慮するな」といった思想が見られ、東洋とは対称となる考え方なのが興味深い所です。

以前陰陽論の時に少し触れましたが、元々東洋では「動よりも静」が重視されてきた経緯もあり、うまい具合に「西洋との釣り合い」が取れていたのです。

ですので、我々日本人も本来的には「行き過ぎ」「やり過ぎ」には敏感な筈なのです。

ところが、昨今は西洋の「動と陽」の勢いが勝り、バランスが崩れています。

日本人もその辺の感受性が大分鈍くなっているなと感じます。

使いこなせないだろうと分かっていて供給してくるサプライヤーにもある種の悪意を感じますしね……

私は主に東洋の占術を扱っていると云うのもありますが、現状を憂慮しております。

私は東洋占術は「東洋人の美徳の集大成」と考えていますので、もっと声を上げなければなと思う次第です。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
「急がば回れ」
「足るを知る」

今一度、肝に銘じたいですね。

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