2025-09-02
私自身、日ごろから “過去の罪悪感” にからめとられていると感じることがあります。
とくに 「闇を受け入れる」 ことの難しさを、何度も痛感してきました。
忘れたい、消し去りたい黒歴史を、どこまで引きずっていくのだろう?
「どんなにもがいても変えられないのに」と頭ではわかっていても、心はなかなか手放してくれないのです。
「過去と他人は変えられない」──これは昔、師から教わった言葉です。
シンプルでありながら、深く魂に突き刺さる真理。
それでも私たちは、「もしあのとき違う選択をしていれば」と過去を悔やみ、まだ来ていない未来を恐れてしまいます。
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☆「善と悪」という幻想
私たちはつい「ポジティブが善」「ネガティブは悪」と思い込んでしまいます。
けれど本当は、闇があるからこそ光はまぶしく輝く のです。
夜空を見上げて、なぜ星はあんなにも美しいのでしょうか?
それは暗闇があるから。
人生の中の“闇”もまた、光を引き立てるための舞台装置にすぎないのです。
☆闇は“欠点”ではなく“可能性”
落ち込む自分。
嫉妬に揺れる自分。
怒りを抑えられない自分。
私たちはつい、そうした側面を「ダメな部分」として切り捨てようとします。
けれどスピリチュアルな視点で見れば──
闇とは、まだ光に変容していないエネルギー。
それは無価値なものではなく、むしろ光に変わることを待っている“未来の種”です。
つまり、闇を受け入れる ということは、まだまだ成長の余白をたくさん持っているということ。
私たちの魂は、それだけ大きな可能性を秘めているのです。
☆統合という魂の学び
魂の学びにおいて大切なのは「闇を消すこと」ではありません。
大切なのは、闇を受け入れて、光とひとつにしていくこと。
これを “統合のプロセス” と呼びます。
怒りを知るからこそ、やさしさの意味がわかる。
孤独を味わうからこそ、人とつながる喜びが胸に沁みる。
挫折を経験するからこそ、成功の光がより深く心を照らす。
闇と光はいつも表裏一体であり、どちらも私たちの魂に必要なピースなのです。
☆闇を受け入れることで生まれる力
闇を持っているからこそ、人は強くなれる。
闇を経験してきたからこそ、人は優しくなれる。
だから── 闇があってもいいじゃないか!
闇はあなたを縛る鎖ではなく、むしろ光をより鮮やかにするために魂が用意した“神聖な教材”なのです。
☆闇を受け入れる魔法のワーク
もし今、心が重くて前に進めないと感じるなら──
闇を消そうとするのではなく、まずは 「いてもいいよ」 と受け入れてあげてください。
静かな場所で目を閉じ、胸に手をあてて、こうつぶやきます。
「怒りを感じている私もいい。
悲しみを抱えている私もいい。
そのままの私で大丈夫。」
その瞬間、闇は“拒絶される存在”から“認められたエネルギー”に変わります。
そして少しずつ、光へと姿を変えていくのです。
☆今日の質問
・あなたが今、一番大切に抱きしめてあげたい“自分の一部”は、どんな姿をしていますか?
・あなたが「闇」だと感じて隠してきた感情は、どんなものですか?
・その闇があるからこそ、あなたが人に優しくできた経験はありませんか?
・あなたの中の闇が、もし光に変わるとしたら──どんな未来を照らしてくれると思いますか?
・今日、ほんの少しでも「闇を抱いている自分」を許すとしたら、何をしてあげたいですか?
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闇を抱いている自分も、そのままで愛されていい存在です。
光に変えようとあせらなくても大丈夫。
その闇ごと包み込んで、ゆっくり歩いてくださいね。
愛と感謝をこめて
神在月 日和(かみありづき ひより)