こんばんは、裕美子です。
今日は１月１７日。午前５時２６分に震災から２８年目の追悼の時刻を迎えました。あらためて、被災された皆様に心よりお悔やみ、哀悼の意を表します。

私もあの日のあの時間のことは忘れられません。そして、テレビをつけた時に昨日まで当たり前のように見て育ってきたあの道路が斜めに倒れ、あのビルが壊れ、あの商店街が燃えている映像が信じられなくて、まさに呆然という言葉がぴったりの状態でテレビの前で固まってしまったことも思い出します。

私はこれまでに大切な方との別れを経験した方からの鑑定依頼だけでなく、カウンセリングのボランティアのご縁も多数頂いてきました。別れの大きさには長さのセンチとか重さのグラムのようなに数字として比べられる単位はありません。

「私よりもずっと苦労している人がいるのに」「俺よりもっと辛い人もいるのに」「兄は立ち直ったのに私はまだ引きずっていて情けない」とあらゆるお気持ちを聞かせていただきました。特にこのような場合は心の準備等はもちろんなく、気づいたら二度と出会えなくなっていたという方も大変多いです。

私はいつも、「忘れられないことは罪でも甘えでもない」ということをお伝えします。
それだけ大切な方との出会いに恵まれたという幸せの証とも言えます。そして、忘れたいという思いが叶う前にはやっと受け止め、そして心を閉ざしてから受け入れるという過程があります。

受け止めることと、受け入れることは、見た目では同じようでも全く異なるもの。別れを受け入れるには、受け止める過程が必要。そしてこのタイミングは不眠や食欲不振、鬱状態等は自然と生じやすくなります。

つまり、「いまだにたまに思い出しては眠れない」とか「思い出すものを目の前にすると箸が進まない」といったこことは、回復へと着実に前へ進んでいらっしゃるサインです。また、心だけでなく体も疲労感を覚えやすくなります。

心当たりのある方は、大丈夫です。そして、すごいです。ご自身にしかわからない苦悩があっても、しっかりと着実に前へと進んでいらっしゃるからこそですから。弱いわけでも情けないわけでも甘えでも、ありません。

こういう時にふさわしく日本ならではのおすすめの食事があります。それはずばり、「鍋料理」。基本的に何を入れても、どのような味付けにしても、薬味もシメも正解はありませんよね。ご自身が今本当に食べたいなと思うものを自由にポンポン選んでグツグツするだけで、心と体を通じて自律神経を温めてふっと楽になるかもしれません。

一人暮らしの方等、面倒なら一人鍋用のお鍋から直接食べてもＯＫ♪飲食店の鍋焼きうどんみたいな気分でちょっとウキウキするのは私だけでしょうか。


私も大切な縁が途絶えた阪神淡路大震災。最後にあらためて亡くなられた方に哀悼の意を表し、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。