『忘れられなくて、大丈夫。』 日付:2022-03-11
今日は東北大震災の発生から11年。
まだかけがえのないふるさとに戻れない方、大切な方と離れ離れに暮らしている方、そして大切な方とあの日から一度も会えていない方は大勢いらっしゃいます。
あの年は、私にも離別や死別による心の葛藤や傷を抱えた方からのご相談がとても多かったです。正しくない表現かもしれませんが、一時は悲しいほどにご相談を立て続けに頂き、普段は食事の時間を削ることはしないように意識しているのですが、この時期ばかりはできるだけ短時間で済ませるように意識していました。
片手におむすびを持ちながらパソコンに向かうといったこともできないことはないとしても、それではきちんと向き合えません。スイッチをしっかり切り替えるためには止むなかった日々を昨日のことのように思い出します。
そして、今年も今日はもちろん、この日が近づくにつれて悲しい別れを思い出して悲しみの気持ちでいっぱいになられている方も大勢いらっしゃいます。そして、よく聞かれるこの言葉。
「もう10年以上も経つのに、忘れたくても忘れらない。」
この大震災の話題がメディアで取り上げられる画面が増えることもあり、2月の下旬頃から震災とは関係なく、大切なご家族や恋人、ご婚約者の方との別れに関するご相談が自然と増えます。
皆様その背景は異なりますが、共通して私が最初にお伝えしていることがあります。
それは、「忘れられなくても大丈夫。忘れられなくて、いいのですよ。」
普段は意識していなくても、もう二度と会えない方のお誕生日やお二人の記念日等が近づくと、もう終わったことだと思っているつもりなのにまた気持ちが不安定になること「記念日反応」と呼ばれるもので、決してご自身が弱いからというわけではありません。
「忘れたくても忘れらない自分」を、まずは受け止めてあげてください。
「どうしてまだ引きずっているの?情けない。」でなく、
「まだ忘れらないのね。うんわかるよ。」と、自分で自分を受け止めること。
悲しみは消えないかもしれません。それでも、かまいません。
そして受け止めた忘れられない自分を、受け入れてさしあげてください。
忘れられようとしなくても、忘れられなくても、大丈夫。
最後に、阪神淡路大震災の際に当時の皇后陛下が献花してくださいました水仙の花を。
全ての被災者の皆様に、心より哀悼の意を表します。
まだかけがえのないふるさとに戻れない方、大切な方と離れ離れに暮らしている方、そして大切な方とあの日から一度も会えていない方は大勢いらっしゃいます。
あの年は、私にも離別や死別による心の葛藤や傷を抱えた方からのご相談がとても多かったです。正しくない表現かもしれませんが、一時は悲しいほどにご相談を立て続けに頂き、普段は食事の時間を削ることはしないように意識しているのですが、この時期ばかりはできるだけ短時間で済ませるように意識していました。
片手におむすびを持ちながらパソコンに向かうといったこともできないことはないとしても、それではきちんと向き合えません。スイッチをしっかり切り替えるためには止むなかった日々を昨日のことのように思い出します。
そして、今年も今日はもちろん、この日が近づくにつれて悲しい別れを思い出して悲しみの気持ちでいっぱいになられている方も大勢いらっしゃいます。そして、よく聞かれるこの言葉。
「もう10年以上も経つのに、忘れたくても忘れらない。」
この大震災の話題がメディアで取り上げられる画面が増えることもあり、2月の下旬頃から震災とは関係なく、大切なご家族や恋人、ご婚約者の方との別れに関するご相談が自然と増えます。
皆様その背景は異なりますが、共通して私が最初にお伝えしていることがあります。
それは、「忘れられなくても大丈夫。忘れられなくて、いいのですよ。」
普段は意識していなくても、もう二度と会えない方のお誕生日やお二人の記念日等が近づくと、もう終わったことだと思っているつもりなのにまた気持ちが不安定になること「記念日反応」と呼ばれるもので、決してご自身が弱いからというわけではありません。
「忘れたくても忘れらない自分」を、まずは受け止めてあげてください。
「どうしてまだ引きずっているの?情けない。」でなく、
「まだ忘れらないのね。うんわかるよ。」と、自分で自分を受け止めること。
悲しみは消えないかもしれません。それでも、かまいません。
そして受け止めた忘れられない自分を、受け入れてさしあげてください。
忘れられようとしなくても、忘れられなくても、大丈夫。
最後に、阪神淡路大震災の際に当時の皇后陛下が献花してくださいました水仙の花を。
全ての被災者の皆様に、心より哀悼の意を表します。