結夢です。

今回は｢土地｣のお話です。

結論を先に申し上げますと、土地には｢良し悪し｣が存在します。

実は、戦前から戦後に掛けて我が国で土地の｢良し悪し｣を科学的に検証された方がおられました。

その方によりますと、地面も物資、更に土は有機物である以上｢電流｣｢電圧｣｢電位｣などが存在します(これがあるので落雷が起きるのです)
この電気的な要素は場所によってかなり異なります(そりゃそうです)

皆当たり前過ぎて見過ごしていたこの要素を検証された結果、本当に土地の｢良し悪し｣が有ることを突き止めたのです。

ザックリ云いますと、
地面の電流が下向きに流れる場所が良く、上向きに流れる場所は悪いという結果でした。

実際に｢良い｣とされた場所は農作物の発育が良かったり、住む人が健康的で治安も良く、安定的に発展していたり、人気の住宅地、或いはパワースポットとされる場所だったそうです。

逆に｢悪い｣とされた場所は事件事故が多発したり、工場を造っても生産性が上がらなかったり、道路を何度直しても直ぐに傷んだり、住民に病人が多かったりしたそうです。

このように、土地の良し悪しは科学的に検証がなされるほどの人々の関心事なのです。

(この検証はネット検索すると出てきますが、割りと大規模かつ詳細に検証されているにも関わらず、確証的な事実の発見には至らず、御本人がそれを基にちょっと怪しい商売に走ってしまうなど詰めの甘さがあり、有用なデータとしては扱われて居ないという事実を申し添えておきます)


さて、ここまでは｢余談｣です。


運命学に於いて土地の良し悪しといえば、真っ先に出てくるのが｢風水｣でしょう。

更に、神道の世界では土地の良し悪しをかなり重視しているようです。

私が知る限りの定義では

良い土地(イヤシロチ)は尾根線の交点
悪い土地(ケガレチ)は谷線の交点

ということです。

実は、神社が有るところはイヤシロチ、お寺が有るところはケガレチであることが多いようで、昔から知られていて意図的に成されているのは間違いなさそうなのです。

そういった点も踏まえ、ここからは運命学的な観点からの土地のお話をしようと思います。

私が土地について最も重視しているのが

｢土地因縁｣

です。

土地とはずっとそこにあるもの。

そして時間の経過に従って様々な使われ方をするものです。

因縁とは時間の経過により蓄積されるあらゆる要素、要因を云います。

土地因縁とは、云わば｢その土地の記憶｣なのです。

判りやすい例として、かつて戦場だったり、処刑場だったり、大きな災害が起きた土地はその後に様々な障害が起きたり、下手をすると心霊スポットになったりしますが、あれは土地因縁の典型例です。

自然成立的にケガレチと成っていた場所もさることながら、人為的に土地に｢悪い因縁｣をつけてしまった場合も結果は同じです。

ですから、こういった土地を後から知らずに利用すると問題が出てくるのです。

にもかかわらず、現代では土地を個人で｢買う｣事が出来ます。
つまり、土地を個人で｢所有｣することが出来ます。

土地を買うという行為は、その土地の所有権を得られると言うだけでなく、その土地の｢因縁｣も手に入れると言うことに他なりません。

場合によっては個人の手には負えないような｢因縁｣を手に入れてしまうことにもなります。

土地を買うとはそういうことなのです。

人類の歴史を振り返りますと、｢土地の個人所有｣が始まった瞬間、人間は｢格差｣を生み｢争い｣を繰り返す生物になりました。

土地は｢誰の物でもない時代｣から自然成立的に｢ケガレチ｣と｢イヤシロチ｣が存在していました。

人類が土地を個人で所有するようになってから、土地は｢争奪されるもの｣になっていきました。

人が争えば当然に土地はそれを因縁として記憶します。

更に時代が下ると、所有権抗争に留まらず、様々な事象が｢人の暮らし｣によって土地に因縁として刻まれて行きました。

現代、土地を手にすることは｢過去の膨大な因縁｣を同時に手にすることになります。

もし、土地を手にすることになったのであれば、可能な限り、その土地の過去を洗うことをお奨めします。

本来、土地は個人が手にするべき物では無いのです。

(そもそも土地を売買する行為事態、元を辿れば｢遥か古代に誰かが勝手に占有した土地｣をずっと｢転がして｣いるのですから)

そしてもし、｢ケガレチ｣を手にすることになっても、それは覚悟を持って受け入れてください。

土地を手にするとはそういうことなのです。

因みに、冒頭でご紹介した某氏の検証によれば、

我が国の
15%がイヤシロチ
35%がケガレチ
55%が標準地
だそうです……